ピロン オベル トリプル – ベルギービールレビュー No. 11 Piron Aubel Tripel

ベルギー ベルギービール

Piron Aubel Tripel

Vol. 9.2%

330ml 瓶
値段は忘れてしまいました…、ですがきっと1.5ユーロ程度だったのではないでしょうか。

買ってから飲むまでしばらく時間が空いてしまいました。値段も覚えていないのですが、そんなに凄く高いビールではなかったと思います。

製造会社

Brasserie Grain d’Orge グランドジェ醸造所
https://brasserie.grain-dorge.com/nos-produits/57-2/
ドイツ・オランダとの国境にほど近いHomburgオンブールという街にある、グランドジェ醸造所のビールにしました。ラベルには、Distribué par www.pirondrinks.beとあります。Piron Drinksという会社に流通を委託しているという形なのでしょうか。

香り

こういうのをホップの香りというのでしょうか。強いフルーティーな香りです。グラスを口に(鼻に)近づけた時からわくわくしてくるような素晴らしい香りです。

濃い金色で、いかにも美味しそうな感じのする色です。半透明なのが豪華な感じで期待をそそる色です。
泡立ちも素晴らしく、見た目にも味わえるような、飲む前から気分の良くなるビールです。

口に入れてまず広がるフルーティーな味わい、苦みは強くないのですが、9.2%の高いアルコールらしい強さはあります。逆に言うと9.2%もあるようには感じられない、飲みやすいビールです。少し甘めといっても良いのでしょうか、味が濃くて美味しいです。

パッケージ

茶色の地に白の文字でAubelというのがベースになっています。このAubelの文字のフォントが印象的です。特にeの字は独特の形をしているのですが、これは何を表しているのでしょう。落ち着いた雰囲気で、伝統を感じさせてくれる気がします。

その他

Benoît Johnenという人物が1996年にそれまで勤めていたPiron醸造所を辞め、1997年から始めたのがこの会社だそうです。今ではBrice, Joup, Canaille, The Pom, Aubel Double, Aubel Pure and Aubel Triple, Grelotteという、7本をラインナップとする醸造所に成長しました。
ベルギーにはこのような割と新しい、小さい醸造所が多いのでしょうか。そしてその様な小さい会社のビールも大手スーパーで扱ってもらっている様で、キリン・サッポロ・サントリー等で多くが占められている日本とは大分状況が違うように思えます。個々の様に流通を大きい会社に任せて、自分たちは理想のビールを作る事に専念できるというのは素晴らしい環境なのかもしれません。

おすすめ度 ★★★★★

文句なし。ベルギービールが好きな人、興味ある人、また興味あるけどレフ等の有名どころじゃないのを飲んでみたい人、是非手に取ってみて下さい。万人にお勧めの素晴らしいビールですよ。(残念ながら日本では扱っている所を見つけられませんでした。旅行の際やベルギー在住の方は是非!)