エルゼルワーズ・クワンティーン・ブロンド

ベルギービール

ベルギービールレビュー No. 7

QUINTINE BLONDE-BLOND
Vol. 8%
2.19ユーロ 330ml 瓶

種類

ブロンドエール

7本目は魔女のマークが印象的なQuintineにしました。カルフールで2.19ユーロと、スーパーに並んでいるビールとしては少し高めの部類でした。それでも日本円で260~270円程度かと思うと、安いですね。

製造会社

Brasserie Ellezelloise エルウゼルワーズ醸造所 (Brasserie des Légendes)
https://www.brasseriedeslegendes.be/

香り

果物の香りがしますが、そんなに強くない気がします。

濁った金色です。少しくすんだ感じです。

苦いです。口に入れると次第に苦み・渋みが口に広がります。僕は辛口のビールが好きなので結構好きなのですが、あまりじっくり味合うよりはさっと飲んでしまった方が良いと思います。甘くはないです。

パッケージ

薄い茶色の…再生紙の様な色の地に、濃い緑で魔女の絵が描いてあります。独特の手書き風の字体で商品名が書かれています。魔女の由来について調べてみましたが、醸造所のあるエルゼワーズという地域に伝わる、中世の魔女狩り伝説に由来しているそうです。その時に最も若く、処刑をされてしまった魔女がQuintineという名前だったらしいです。

その他

製造会社はPhillipe Gérardフィリッペ・ジェラルドという人が1993年にフランスとの国境にほど近いエルゼワーズという田舎町で始めたビール会社で、比較的新しい会社といえます。その中でも最初のヒット商品として認知されたのがこのQuintineクァンティーネでした。2006年12月にGeants breweryがこのEllezelloise醸造所を買収して、Legende醸造所と名前が変わったようです。
同社の330mlの瓶は、陶器製のキャップで塞がれた形状をしています。ドイツビールでは時折見かけるのですが、ベルギーでは珍しいと言っていいかもしれません。
余談ですが、ドイツではほぼ全ての缶・瓶飲料にデポジットを上乗せされて販売されています。その額がなんと…缶とペットボトルで25セント、一部のペットボトルと瓶が8セントだったと思います。1ユーロだと思って買っても1.25ユーロをレジで払うことになるのです。これらは通常どのスーパーにも回収マシンがあって、そこに入れて出てくるレシートの様な紙を会計時に提出する事でその金額を割り引いてもらうことができます。または、レジやサービスカウンターで現金で返してもらう事もできます。25セントって結構大きくて、ベルリンなどの大都市に行けば缶を集めて歩くホームレスもよく見かけます。500mlのペットボトルなら持ち帰ろうと思っても、ふたの閉まらない缶等はその辺のごみ箱に捨てて帰ってしまう人も多く、ごみ箱をあさって缶を集めてる人をよく見かけます。こういった人は電車内にもいて、電車のゴミ箱を見て回る人を良く見かけます。
それに対してベルギーでは、瓶飲料にのみデポジットがかかるのでしょうか。缶の回収箱・マシンは見たことがありません。ドイツでガラス瓶と陶器の組み合わせで販売してもほぼ100%に近い瓶が回収されているのではないかと思いますが、ベルギーだと全部の瓶をごみとしてではなくスーパーなどで返却している人は多くないと思います。ごみ収集時にも分別されているので、そこから適切な所へ送られているかもしれませんが、私にはわかりません。

おすすめ度 ★★★☆☆

苦いビールが好きな人は是非!万人にお勧めというわけではないですが、辛口苦いビールが好きという人は是非手に取ってみて下さい。日本ではなかなか出会わない味のビールです。8パーセントという高いアルコール度数もあって、飲みごたえのある「ちゃんと飲んだ気になる」ビールです。